TENの考察日記

楽しく書いてるので気楽に読んでね。

初一人旅フィリピン地獄の午後

今週のお題「遠くへ行きたい」

去年の九月、フィリピンへ初めての一人旅。

 

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 初日はフィリピンの空港泊、というかベンチ泊。冷房で震えた。

正直フィリピン行きの機内でも空港でも全く眠れなかった。

というか正直に言うとゲストハウスでも帰りの便でも眠れなかった。

ここで言えることは、ハプニングは付き物で、その分だけ書くことが増えるということ。

はい。

 

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波乱万丈と言っていいのかわからないけれど、こんな短期間に訪れる(自ら生み出す)試練は決して優雅とは言えないだろう。

 

それでは、二日目の午後について書いていこうと思います!

 

フィリピン一人旅第三話

最高の気分で降り立ったショッピングモールは思っていたところとは異なるショッピングモールだった。しかも営業時間前。絶望した自分のことを開店を待ちわびる現地の人がジロジロ見てくる。

当時千円だった黄色の靴が、泥水で茶色になったぐらいでこっち見んな。

タオルで足拭いてるだけでこっち見んな。

 

 

まあ、せっかく来たし、中でも覗いてから行くかと思った。

開店までの時間に手持ち残高(2,500円相当のペソと日本円で2万円、あまり使いたくないクレカ)と本来のショッピングモールの確認。法外な通信料を取られたくないので、なるべく考えながらググった。

 

ununkown.hatenablog.comSIMカードについて書いてます

 

 

 どうやら電車に乗ればいけるっぽい。そうとわかればマックでポテトを食べ、駅に向かった。

フィリピンってどこにでも荷物検査があって、治安がいいのか悪いのかわからん。

デパートでも駅でも調べるわりには雑だし、大丈夫なんだろうか。

 

駅でそこら辺のお兄さんに行き方を尋ねた。親切な皆さんほんとありがとう。電車よりも駅前のバスの方がいいらしい。がっちり握手をして別れた。早速先ほどの警官に聞いた。

「バス停どこ。」

「here.」

「バス停どこ。」

指をさす五メートル向こうは人だかり。

 

 

まじか。ここか。バス案内とかないじゃん。

 

振り返るとうなずいてる警官。思わずサムズアップした。

けど怖いのでお姉さんに質問。どうやら本当にバス停らしい。

 

バスが近づくとみんなが一斉に動く。

「GO!GO!GO!」

????

 

 

バス、止まらんのな。

 

振り返って警官に手を振ってどうにか乗ることができた。

でも降りるところ知らないし、いくらかも知らない。

隣のおじさんに聞いた。

 

「まだ先だから落ち着いて。三十円だよ。」

 

オーケー オーケー。

日本のような "次は~○○~" なんてないフィリピンで落ち着けってね。

何回もおじさんに聞いてたらおばちゃんがちゃんと教えるから任せろって言ってくれた。

バスでは三人に助けられた。フィリピンほんと優しい。

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激揺れの車内でお金と引き換えにゲット

何とか到着マジ疲れた。今思えば人生で一番楽しいバス旅だった。

 

お目当てのパチモンデパートに到着。

 

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もはや絶景だろこれ

値切って千円でルイヴィトンの財布を購入。のはずが、良心の呵責、あるいはバレたら怖いという恐怖心から返品を決心。

 

「あら今度は彼女用に?」

 

「返品しに来た。ホテルのお金払ってないし明日もあるから金欠なんだよ。明日お金余ってたらもう一回来るから。」

 

 男女の店員キレてた。お前が買ったんだろと。

うるせーこっちは怖いんだよ。おい、通りがかった白人大爆笑すんな。

スパイダーマン買いたいとか明日も来るからとか嘘ついたった。

買った財布を取られお札は投げ捨てられた。

 

マジで殺されるかと思って怖かったからそこを通らないように見るだけ見て満足。そして退散。

 

Wi-Fiのためにカフェに入った。

二百円でのどを潤しパスワードを教えてもらう…悪くない。

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緑茶と青りんご味

グラブを使ってホテルに向かった。

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Z ホテル

受付でお金を払う

「二千二百円です。」と繰り返すキレ気味のスタッフに対して

「違うぞ千円だろ。」と連呼する自分。めちゃくちゃ笑ってる隣の受付さん

めちゃくちゃ長いこと説明してくれたけど意味わからんって顔してたらGoogle翻訳の登場。

 

なるほど15%の消費税に千円のデポジットね。

 

 

 

千円のデポジットね。

 

 

 

千円のデポジットね。

 

 

 

事前メールで送られてきた ホテルの長い説明の中に、デポジットのことが記載されていた。

そんなん見落とすやん普通。無理。

クレカで払った後、現金での支払いに変更してもらうというめんどくさい客になったけど、最後は握手で許してもらった。

 

二時にチェックインしてからは死ぬほど暇だった。

写真を見返したり、暗い夜道に出てコンビニを探したり(襲われるかと思った)、タクシーの運転手にアドバイスされて空港までの料金を調べたりした。ギリギリ。

 

部屋の住民は中国人一人と白人二人組、高さ二メートルの黒板四枚があるのにチョークが一本もない部屋で過ごした。

 

夜になると屋上のクラブで一杯無料のバーが開く。行こうと思ったが、タクシー運転手のアドバイスによると午後便でも渋滞のことを考えて動かないといけないらしい。

たしかに初日もすごい交通量だった。

仕方なく諦めた。シャワーを終えるとベッドに中国人のおじさん。

日本で働いていたらしく、英語メインで日本語と中国語でも会話。これが結構楽しい。

多くの話題を共有して満足した自分は、明日が早いことを告げて寝ることにした。

 

 

屋上のバーがうるさいんだわ。

 

眠れねー

とか思ってたら中国人のおじさんが立ち上がり、二段ベッドの上段で寝ている僕の方を向き、立ったまま筋トレのような…ヨガのようなことを始めた。

想像してほしい。

カーテンのないベッドで彼の顔の高さで横になっている自分を…。

 

おじさんの呼吸、激しすぎるんだわ。

 

 

 

眠れね~。

 

 

 

 

 

{続く}

 

 

 

 

いつも読んでいただきありがとうございます。

 

 第一話

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第二話 

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