初一人旅フィリピン地獄の空港泊
今週のお題「遠くへ行きたい」
事の発端は年上の知り合い何人かが海外の一人旅をお勧めしてくれたことでした。大学生になったし、話のネタにもなりそうだし、まぁ行くかと軽い気持ちでチケットを探しました。
これが一番使いやすく、安くで購入することができます。
行き先はたまたま安かった国、フィリピンにすることにしました。
それでは、海外一人旅 第一話開始です!
(去年の九月のことです。)
フィリピン一人旅第一話
色々考えた、とりあえず夕方便にしよう。あさなんて寝坊しそうだし。リュック一つに期待と不安と汗をかいた時の大量の着替え。フィリピン暑いだろ。知らんけど。あとは必要最低限の荷物だけ。
無駄な出費は避けたい気持ちが邪魔をして、久しぶりに目にしたラピートに乗れなかった。何年か前、部活の帰りに特急券が必要なんて知らずに乗った記憶がよみがえる。内装が豪華すぎたもんだから、乗務員に請求される前から変だとは正直思ってたけどね。
出発二時間前に関空に着いた。と言っても特にやることはなくて、ただ手続きを済ませてボーっとしてた。正直この段階でもう心は折れかかっていたもんだから、何のためにここで時間を通しているのか本当にわからなかった。待ちに待ったアナウンスで心が躍った。セブパシフィック、どんな感じだろうか。
せまっっっ!!
想像以上に座席の幅が狭かった。前のシートに膝が当たっているから本当にきつかった。幸いなことに自分の隣がいなかったから贅沢に体を斜めにしてくつろいだけどこれは帰りが心配だ。CAさん、めちゃくちゃ美人が多くてさすが東南アジアだなぁとぼんやり思った。
出発は夜の八時で到着が十一時半、だいたい五時間のフライトだったと思う。寝る作戦だったが、、、やばい寝れない。
機内で永遠と赤ちゃんが泣くという特大イベント。まぁ仕方ないと思いつつ意地で一時間ぐらい寝てやりました。寝るために集中力を高めたったわ!!
なあ、君らににその集中力があるんかって聞いてんだよ。
なんだかんだで到着した二ノイ・アキノ国際空港。ネットのことを信じてすぐに三階に向かった。どうやらフードコートのある三階以外は治安が悪いらしい。チケット買う前に教えてくれよな。世界一治安の悪い空港なんて知らんかったやん。やばいやばいおいおいいおいおいいおいおいおいい。
両替コーナーは一階。急いで2500ペソに変えた。とりあえず5000円。お金やばくなったらまあ、その時は…って感じ。
ということで三階にやってきましましたよ。
どうやらジョリービーが有名らしい。お店に入って食べることにした。日本でいう、ケンタッキーみたいな感じ。店の中には人が少なかったので安心した。
「bじjびじょqん@おjq@おあjb?」
「this one please.」
「vもwjびおwjrbのも?」
「no.」
「hahahahahahaha」
ふぁーーーーー!
ジュースいりますかと聞かれた(気がした)からいらないって答えたのに。なのになんで笑われるのかわからなかった。何回も聞かれたから結局仕方なくパインジュースを頼むことにした。ジュースもセットのうちなのかと思った。
が、レシートを見て唖然。ジュースもセットなのかと思ってたのにちゃっかり60円相当のお金を払う羽目になってた。くそおおおおおおおおー!
くそまずいおにぎりも食べつつチキンを食べている時、店員が僕の隣の椅子を足で直していた。よく見たら店員はみんな会話していた。ああそうか、バイトなんてこんなもんでいいよな。なんて思いながら自分のホテルバイトとの違いにうらやましいと思う気持ちが芽生えたね。いいねフィリピンこれぞ東南アジアって感じ。
とは思いつつ空港の中には日本でなじみのあるセブイレとかラーメン屋、ミニストップが並んでいた。
そんなもんか。
セブンイレブンではゲータレードを買った。ああ、何年ぶりに再会したのだろう。できれば日本からいなくなってほしくなかった。だいたい百円。まあ、いいだろう。ちゅきなの。
さあ、SIMカードを買いに行くぞと深夜一時。全然時間が経ってない。だいぶ眠いけど暇だった。
競合二社が隣り合っているもんだからどっちにしおうか迷っていたらかなり誘われた。おにいいいいちゃあああんん!!こっちいいいいいいいい!!!(こんな感じのことを言っていたはず)
おもしろい深夜にこのテンションは本当にウケる。
特に変わらないようだし緑の会社で1000円払うことにした。
「自分のパスワード入れて」
え、パスワードとかあんの。
え、ポケットWi-Fiの方が良かったかも。
え、どうしよう。
SIMカード、断念しました。はい。
今更どうしろと。
まぁ、何とかなるっしょ。
ということで狭い空港の探検もおわり、空いてないカプセルホテルに絶望し、仕方がないのでベンチで寝ることにした。これぞ一人旅!とか思っていたけど、、、
地獄の幕開けでした。
ベンチのタイプは二種類で、ひじ掛けがある待合所的エリアのベンチと通路の柱の周りにあるひじ掛けのないベンチ。当然ひじ掛けのない方が倍率が高い。やっと空きを見つけて寝る態勢に入る僕。友達の分のスペースを確保したくて大声で話す外国人。
負けました。
うるさすぎて寝れるもんじゃあない。
結局その場を明け渡してひじ掛けのエリアに向かった。道の隅にもひじ掛けエリアの床にも寝っ転がっている人が多く、"差"を見せつけられた。もちろんひじ掛けの椅子でも寝てる人はいた。
夜中の三時。眠れないつらさと空調の冷え込みで頭がおかしくなるかと思った。GUとユニクロの夏向けのスポーツウェ
アで過ごしていたから震えが止まらなかった。親に持って行けと言われた羽織るものは家に置き忘れ、短パンと半そでを重ね着して耐えた。寒いんだよ。
まだ始まったばかりの一人旅、かなりやばそう。
{つづく}
いつも読んでいただきありがとうございます。
第二話
第三話