人生の底から復活した人には勝てない
人生の底を経験した人と、経験していない人とでは、大きな違いがある。
いくつかあるだろうが、私の2選をお伝えしたい。
思考速度
人生の底を経験した人には、思考速度で勝つことができないだろう。それはもう仕方がない。なぜなら、彼らは人々が楽しんでいる時も、何をしているときであっても苦しんでいたからだ。考えて、考えて、考えて、考えて考えて考えて考えて考えていたからだ。それはもう、やるべきことを放置してまで考えていた。漠然とした問題──例えば、「生まれてきた意味」についてなど、答えのない、ことをただ毎日考えている。単純に考えれば暇で、日々の決断や努力から逃げているだけだ。
ただ、
同じ議題を何時間も考えられる体力
と
考えて考え続けた結果得られた思考速度は、
考えて考え抜いた人間が一般社会に出れば、武器になる。
現実主義
人生の底を経験した人は、もうこれ以上自分が苦しむことを回避しようとする。そうすると、どういった行動をするのかと言うと、日々の安寧を第一とした意思決定を行う。むやみに外には出ず、行事にも顔を出さず、刺激を求めない「守り」の生活をする。
後日このライフスタイルを批判するが、地獄や底を経験した人にはこのような生活をするのが良いだろう。
逆に何もわかっていない人ほど、将来のことは考えず、ただひたすらにファンタジーに生きる。このことも後日批判しようともう。
総じて彼らは現実的だ。将来のリスク分析を行い、それが必要かどうか瞬時に判断する。それはコストパフォーマンスだったり、自分の身に起きるリスクなど、判断基準は様々だ。
この追い詰められた事のない、死線が何かまだ経験していない人ほど楽観的で挑戦的。
— 𝐒𝐨𝐥𝐞𝐦𝐨𝐧@57.9kg (@SolemonBrothers) 2023年6月2日
一度その経験をすると、乱されない事がどれほど幸福だったか、それに比較したら刺激的な行為による快楽が如何に取るに足らない、不必要な事かわかるもんだ。
だから若い人ほど無限の可能性を信じていられる。 https://t.co/YBBUivcM3f
そういう彼らにはあらゆる面で勝てない。思考スピードもそうだし、判断の正確性も勝てない。おそらく貯蓄や計画性も勝てない。
ただ、思うことは、人生の底から復活する人は多くないということだ。そのまま堕落して、気が付けばどうしようもない人間になることも多いだろう。どうしようもない人達のっ屍を超え、何かをきっかけに浮上した人間を甘く見てはいけない。
彼らは、思考を放棄することもなく、解を出す。
{おしまい}
いつも読んでいただきありがとうございます。