初一人旅フィリピンの地獄散歩
今週のお題「遠くへ行きたい」
昨日はフィリピン地獄の第一夜、空港泊について書きました。
とにかく寒かったです。世界一治安の悪いフィリピンの空港、二ノイ・アキノ空港で一人寒さで震えてる自分。まじでどうかしてるぜ。
それではフィリピン一人旅、第二話です!
(去年の九月のことです)
フィリピン一人旅第二話
結局全く寝れないまま朝を迎えてしまった。寒い、明るい、うるさい。これはさすがに寝れないよな。なあ、寝れないよなって聞いてんだよ。朝六時、空港に居続ける理由も居たいという気持ちもなかった。ぼったくりに会わないように、Grabを使おう。早速Grabを空港のWi-Fiを借りてインストールして六時半。そして初めて外の空気を吸った。
!!この湿度!
朝六時半でこの車の量!楽しいねえ。
タクシーの運転手とどこで待ち合わせか連絡を取り、早速乗った。相手は行き先を知っているから名前の確認だけ。
日本から来た大学生、すごい楽しみ。雨季なの?雨やばくない?みたいな話を三十分ぐらいした。それにしても交通量がほんとにすごかった。まだ六時台だぞ。
なんだかんだで行きたかった教会に到着した。
ほんとに美しくて、入り口付近に座ったのに背後のやかましい走行音がどこか遠くにいったような、ほんとに異空間という感じだった。寝たけど。というか寝るしかなかった。あとで警察が来て雑な荷物検査を受けたけどまぁ、全員にしてたのでそういう決まりなのだろう。写真も全然いいよと言ってくれた。タクシーの人といい、優しい感じが伝わってきた。
心をきれいにして後にした。出たところではおじいちゃんがツアーをしてあげるよと待ち伏せをしていた。面白いのでとりあえず値段交渉をしてみた。
高い、高いし見るからに怪しいし、わかってたけど。こういうのって後から初めの何倍もの金額を請求するって書いてたし金がないの一点張りであきれさせたった、勝ち。…心をきれいにしたとは。
そのあと少し離れて外観を撮った。そこに今度はおじさんが来た。日本人だよねと言われたから韓国人だよと返した。日本人は弱いからぼったくりやすいらしい。負けてたまるかっ。
嘘つくなと言われて速攻でばれた。せめて大学で中国語習ってんだから中国人にしろよと我ながら思う。ていうか嘘つかずに勝てよな自分。さっき心きれいにしたんだろ。
三輪車で案内してあげると言われた。
「友達あっちで待ってるからいい。どこかって言われても…あっちの方だよ。」
そこまで送っていくって言われたからとうとう本気出した。
「いい いい いい いい いやほんといらない。もう行くから!(早口日本語)」
こういってWi-Fiもないから車も呼べない自分は右も左もわからぬままフィリピンはマニラの道を歩き出した。
次に行きたかったところ、こっちかなぁ、そんな感じで道なりを歩いていたら着いた。つくまでには何回も乗らないかって聞かれた。嫌な相手には国籍問わず無視が一番効くことが分かったのはいい収穫。
おしゃれと噂のイントラムノスに到着。
おしゃれ…
とは思わなかった。
地図がないからほんとフィーリングで歩いてた。そしたら段々と人が少なくなっていて犬がうるさく吠えていて、気が付いたら走ってた。明らかに雰囲気がおかしくて、本能的に危険だと思った。看板とか見てもわからないから安心できるところまで走った。来た道とか覚えてないからとにかく無心。
怖かったイントラムノスは走った記憶しかない。もう知らない。学校があったのでそこの警備員に有名な公園の行き方を尋ねた。相変わらずみんな明るく優しい。ただ説明が長くて行き方をすべて覚えられなかった。途中ミュージアムがあったのでそこでも聞いた。マニラの嬉しいところってこじんまりしてていきたいところがだいたい歩けるところだと思う。
ミュージアムの受付には警備員(警察?)が銃を持ってたけどまぁ大丈夫でしょう。案の定彼は丁寧に教えてくれた。
スーパーヒーローモニュメントで通じた人は学校の警備員と合わせて二人目だった。
さっきのイントラムノスとはうってかわって穏やかな時間がリサール公園には流れてた。噴水やおおきな記念碑がいくつかあった。公園で撮りたいものを半分ぐらい撮り、残り(一番撮りたい銃殺される像など)は探す気力がないので公園を出てお店を探した。というかお店から出ているWi-Fiを探した。
スタバを見つけて歓喜。日本ではWi-Fi乞食者にとってヒーローのはず。
なかったんだけど。 スターバックスの綴りなかったんだけど、は?おい。
それでも奇跡的に隣の店から出てたから助かった。Grab使って指定したショッピングモールへと向かう。タクシーに乗れるというだけでうれしさが爆発してしまった自分は、チップを渡すほど気分が良かった。最高ですわ。
着いたショッピングモール、
全然違うところでした。
{つづく}
いつも読んでいただきありがとうございます。
第三話